【事例紹介②】84歳、手術後に歩くのもやっとだった男性が“〇〇出張”まで実現
2026年1月3日
【事例紹介②】84歳、手術後に歩くのもやっとだった男性が“〇〇出張”まで実現
― 80歳を越えても、人はここまで回復できる ―
1. 手術後、歩くのもやっとの状態からスタート
今回ご紹介するのは、84歳の男性。
地域の中で長年、人々の前に立つ仕事を担ってきた方です。
胆石の手術で入院し、約1ヶ月後に退院されました。
体力は大きく低下し、
– 自宅のトイレまで歩くのがやっと
– 歩幅が極端に小さく不安定
– 立ち上がりも不安定
という状態でした。
「もう以前の生活には戻れないかもしれない」
そんな不安がご本人にもご家族にもありました。
2. 自費リハビリで“動ける身体”を再構築
入院前から整体に通われていたご縁もあり、退院後は
– 週2回・30分の自費リハビリ
– 週1回・60分の自費リハビリ
脚と体幹の筋力をつけて
脚と体幹が連動して動く様に再教育
「数百メートル歩ける体づくり」を目標に取り掛かりました。
3. 退院後わずか1ヶ月で「北陸へ行きたい」と依頼
退院してまだ1ヶ月ほどの頃、ご本人からこう言われました。
「仕事で北陸へ行く必要がある。
新幹線や電車で移動できる身体に戻してほしい」
この時点ではまだ、
自宅内の移動も不安定な状態。
しかし、目標がある人は回復が早い。
そこから北陸出張を現実にするためのリハビリ計画が始まりました。
4. そして4〜5ヶ月後、北陸出張を“自力で”達成
北陸へ向かうためには、名古屋駅で新幹線を降り、
「特急しらさぎ」に乗り換える必要があります。
名古屋駅は構内が広く、
新幹線ホームから特急ホームまでは徒歩で10〜15分ほどかかる距離。
※イメージ写真
高齢の方にとっては決して短くない移動ですが、
ご本人はこの区間を 自分の足で歩き切ることができました。
退院直後はトイレまで歩くのがやっとだった方が、
数ヶ月で県外出張をこなすレベルに回復したのです。
5. 翌年、次の目標は「ブラジル出張」
北陸出張を成功させた翌年、さらに大きな依頼が届きました。
「今度はブラジルへ行くことになった。
行けるようにしてほしい」

距離は約18,000km。
移動時間は20時間を超えることもある超長距離移動です。
6. 課題は“歩くこと”だけではない
ブラジルまではビジネスクラスで横になれる時間もありますが、
最大の課題は 「座り続けること」 でした。
– 太もも裏の筋肉が薄くなっている
– 薄くなった筋肉が座面と骨に挟まれて痛みが出やすい
– 長時間の座位は大きな負担になる
そこでまずは、
太もも裏(ハムストリングス)の筋力を“使える状態”に戻すこと
からスタート。
同時に、空港内の長距離移動に備えて、
・長時間座っている事ができる
・長距離歩くことができる
身体を再獲得することを目的として施術とトレーニングをしてきました。
7. ブラジル出張は“無事に往復”
そしてついに、
ブラジルまでの出張を無事に往復されました。
中東(ドバイかアブダビ)でのトランジットでは、
広大な空港内を4〜50分歩き続けた とのこと。
※イメージ写真
最後の1/4で限界が来てカートを利用したものの、
それまでの距離を自分の足で歩き切ったのは大きな成果です。
帰りは空港内の移動をカートで行いましたが、
行きで長距離を歩けたことが何よりの成果でした。
8. 80歳を越えても、人はここまで回復できる
この事例が教えてくれるのは、
「歳だからもうダメ」ではない
ということ。
– 84歳で手術後に歩行困難
– 数ヶ月で北陸出張を達成
– 翌年にはブラジルまで往復
– 空港内で4〜50分歩き切る体力を取り戻す
これは奇跡ではなく、
適切なリハビリと身体の使い方の再構築によって生まれた“現実です。
9. 最後に:年齢は“限界”ではない”
80歳を越えても、
人は変われるし、回復できるし、挑戦できる。
私が理学療法士になって21年間の経験から大切にしているのは、
「年齢で線を引かないこと」
そして
「その人が望む生活を取り戻す・近づけること」。
今回は、その象徴的なものになった事例と言えます。


