足の親指のシビレを撃退!!

2020年9月13日

しばらく歩いていると親指の感覚がなくなってきて踏ん張れなくなる。

でも、少し休憩すればすぐに良くなる。

そのため、休憩しつつ歩けば1時間くらいの散歩はできる。

休憩しつつ歩けば目的地まで行けるというのは一見問題ないように思いますが
「実際に自分がそうだったら?」と想像したら苦痛ですよね…。

先日、このような症状を訴える方がご来院されました。

「しばらく歩いていると親指の感覚がなくなってきて踏ん張れなくなる」
という症状は右足に出現するそうです。

この方の訴えと、身体の状態から

前脛骨筋(ぜんけいこつきん)というスネにある筋肉(つま先を上げるための筋肉)にトリガーポイント※1ができて、それが原因となり、この様な症状が出ているのではないかと推察しました。

なぜそう推察したのか?

1.お客様の身体の状態は左側の膝が伸びきらず、少し曲がった状態でした。
2.靴の裏側を見させていただくと、右のつま先がスレていました。

左側の膝が伸びきっていないということは右足より短いということです。
なので右足のつま先が地面にすりやすいので靴の裏側がすり減っているのです。
この2点から、つまずかないために「過度に右足のつま先を持ち上げる」必要があることがわかります。

トリガーポイントというのは特定の筋肉に繰り返し過度な負担がかかるとできてしまいます。

さらにトリガーポイントができた筋肉を圧迫すると、症状が再現されるという特性があります。

この方の場合は
前脛骨筋を圧迫すると
「親指のあたりにシビレが出る」と症状が再現されたため
前脛骨筋のトリガーポイントが症状の原因になっている可能性が
かなり高いと判断しました。

そのため、症状を改善するためには、前脛骨筋のトリガーポイントを改善する必要があります。

トリガーポイントを改善するためには、施術で前脛骨筋をほぐすことが一番の有効策ですが、セルフケアでもある程度の効果が期待できます。

この前脛骨筋のセルフケアの方法を動画にしました↓↓からチェックしてください。
https://youtu.be/Cr6Va_LzC3Q

こういった症状は、整形外科で「脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)※2の疑い」と診断されることがあります。

脊柱管狭窄症と診断され、先生から「手術が必要になるかもしれない」と言われて不安に思っていませんか?

レントゲンで脊柱管の狭窄が認められても100%その狭窄が症状の原因と決まったわけではありません。

この動画のセルフケアで良くなるのであれば、前脛骨筋のトリガーポイントが、その症状の原因である可能性がかなり高くなります。

ぜひ動画をみてやってください。

今回のお話についてご質問やご意見がございましたら
LINEまでご連絡ください。
https://lin.ee/mPiBT0O

お急ぎの場合は
054-654-0213までご連絡ください。

※1トリガーポイントとは筋肉にできる「しこり」の様なもので、無意識のうちに筋肉内の硬く力が入った状態になった部分を指します。
トリガーポイントができると、周囲の組織は圧迫され血流の悪化で酸欠状態となります。
酸欠状態を緩和するために血管を拡張しようとします。
この時、炎症物質が生成され痛みが出てきます。

※2脊柱管狭窄症とは、背骨の中を脊髄神経が通る空間を脊柱管といいます。
脊柱管狭窄とは、この脊柱管を構成する骨や靱帯が厚くなったり、椎間板がでっぱっることなどによって、脊柱管が狭くなり脊髄神経が圧迫を受け「痛み」「シビレ」などの症状が出ることを言います。
立っているときや歩いている時にお尻から太ももの裏や外側、ふくらはぎやスネに「痛み」「シビレ」が生じます。歩くとふくらはぎや足の「痛み」「シビレ」が悪化し、休むとやわらぐという症状が現れます。また、前かがみになる姿勢をとると症状がやわらぐのも特徴の一つです。症状がひどくなると手術適応になります。(参照:教えて、ドクター 腰・首・ひざの病気)