整形外科的に問題ない

2020年2月10日

「整形外科的に問題ない」

これは五十肩でご来院された方が、整形外科のクリニックに受診した際に、レントゲン撮影をして先生から言われた一言です。

痛いのに「整形外科的に問題ない」
腕が挙がらない「整形外科的に問題ない」

これを聞いて
「なんて無責任な先生だ!!」
と思いませんか?

でも、私はその話を聞いて
「いい先生だな」と思いました。

ちゃんと診断名を付けないのに「いい先生」っておかしいと思いますよね?

何で「いい先生」なのか分りますか?

まずは、整形外科ってどんな科なのかご存知ですか?

日本整形外科学会のホームページには
「骨・関節などの骨格系とそれを取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系からなる「運動器」の機能的改善を重要視して治療する外科」です。
外科とは外傷や体内の諸疾患を手術や処置によって治療する医学の一分科です。

簡単にいうと
骨・関節を取り囲む筋肉やそれらを支配する神経系を手術によって治療する科
ということです。

極論的には「手術」が専門なのです。

そのため手術が必要でない状況で自分の専門外ということです。

自分の専門に相当の自身がないと言えない事です。

だって「あそこは良くない」「ヤブだ」と言われてしまう可能性があるからです。

それでも「整形外科的に問題ない」と言えるのは、自信をもっているから言えるのです。

「腕が挙がらない」だけで考えると、脳卒中の可能性もあれば、頸椎の問題、神経難病の可能性があるからです。

訪問リハビリをしている頃に担当した方で、神経難病にかかっている方が、神経難病と診断されるまでには「頸椎が悪い」といって手術まで受け、それでも改善されず詳しく検査したら「神経難病」ということが分かりました。

こういったケースは少なくないそうです。

と、なるとすぐに「整形外科的には問題ない」と言える先生ってすごいと思いませんか?

では、その「痛み」「腕が挙がらない」という症状はどこの科で診てもらえばいいのか?

痛みだけで言ったら、痛みの専門であるペインクリニックがあります。

でも、ペインクリニックは麻酔科の先生なので「痛み」を治療することが専門で「腕が挙がらない」という事は専門ではありません。

病院で「腕が挙がらない」を挙がるようにする専門はリハビリになります。

リハビリは医師の診断で「リハビリが必要」と診断され、理学療法士などにリハビリの指示が出ることで受ける事ができます。

「リハビリが必要」と診断されればです。
されなければ受ける事ができません。

アメリカやオーストラリアなどでは、理学療法士が開業しており医師の指示なしでリハビリを受けることができます。

アメリカでは
「リハビリを受けたいな」と思ったら、直接受けに行くことができます。

日本は
「リハビリを受けたいな」と思っても一度先生に必要か診てもらわなくてはいけません。

これって不便ですよね。

しかも、
病院やクリニックでは
「あの先生に診てもらいたい」と行くことができます。

でも
「あの先生のリハビリを受けてみたい」と行くことができません。
お目当ての先生のリハビリを受けるためには
病院へ行ってリハビリの指示がでる事。何人もいる先生の中からお目当ての人に当たれば
受けられると2重にクリアしなくてはいけません。

これって制度上そうなっているから仕方がないのですが、
受ける方からしたら、お目当ての先生のリハビリを受けたいですよね。

こういった状況になっているのは健康保険を使うために制度がそうなっているからなのです。

そのため、これからは健康保険を使わない

自費リハビリが認知され、利用されるようになってくると考えています。

脳卒中、脊髄損傷の後遺症で悩んでいる方々の自費のリハビリは、少しずつですが知られてきました。

でも、まだ「痛み」の自費のリハビリは知られていません。

病院へ行って
「整形外科的に問題ない」と言われた痛みに
「じゃあ自費リハビリに行こう」となるまで情報発信をしていかなくてはいけないなと
ご来院頂いた方と話していて感じました。

情報発信と言っても私から一方的では、困っている人が必要としている情報なのかわかりません。
一番はあなたがどのような情報を知りたいのか?
何に困っているのか?
です。

なので、ご質問やご相談をどんどんしてきて下さいね。

ご質問は
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