東日本大震災から気付いたこと

2022年3月11日

今日は11年前に起きた東日本大震災と同じ

「3月11日金曜日」です。

・今日は震度6弱の揺れ中で気が付いた事

・地震が起きて「あれが前兆だったのかな?」

思う事について書いて行きたいと思います。

・今日は震度6弱の揺れ中で気が付いた事

2011年3月11日 金曜日14:46分 
場所は、つくば市のリハビリ特化型のデイサービス

その時、
私は震度6弱の揺れの中にいました。

コンクリートにフロアシートを貼った床が波打つように揺れて

その揺れの中
「転倒しそうな人がいないか?」
と周りを見渡すと
運よく移動している人はいませんでした。

遠くで本社(横浜事業所)から指導に来てくれていた
センター長がエアロバイクに乗っている人を抱きかかえるように
床に座らせているところが目に入り

ホッとしたのと同時に

ひとつの事が頭によぎりました。
「横揺れだ、東海地震が来た!
津波が来る!!
この人たちを安全な場所に避難しないと…
でも、大地震の時は車を乗ってはいけなかったはず…
要介護の人を連れて徒歩では避難できない。
津波は5分で来てしまう。
ああ…
どうしよう…」

と頭を抱えていたら
こんな事にも気づきました。


「あっ!ここは静岡じゃないんだ。
つくばは車でも海から1時間かかる。
津波は来るはずない。
横揺れだし建物も頑丈。
寒さを考慮してもこのまま屋内待機で大丈夫そうだな」

と思ったら、ふと恐怖心がなくなり、

近くにあった今にも倒れそうな花瓶を抱えて揺れが収まるのを待ちました。

小さいころからの刷り込みは怖いもので、
「ここらへんは5分で津波が来る」と小学生の頃から先生に言われてきました。
今ではなぜ5分なのか?南部小学校まで津波が来る根拠は不明ですが(ハザードマップ上では南部小学校までは到底来ません)
それでも、津波への警戒心を養うためには良い教育だったと思っています。

2011年3月当時、
2004年4月から理学療法士として約6年間訪問リハビリの仕事をしていました。
訪問リハビリでは病気を抱えた要介護状態の方の所へ一人で行き、
リハビリをするため何度も救急車を呼んだ経験があり、
“現状から推察される最悪の事態”を意識する癖がついていました。

そのため、瞬時に「津波が来る!」と頭をよぎったのだと思います。

心理学関係の本で読んだ記憶がありますが、
パニックになりそうな時、 「最悪の事態を考えてみる」ようにすると、めったなことがない限りは、その「事態」が起こらないことに気づき「冷静」になれるそうです。

この時の私が
そうだったのかもしれません。

目の前で予想だにしない事態が起こると
混乱して手がつかなくなります。

あなたは「混乱して手がつかない」経験はありますか?

私も経験があります。

そんな時は「最悪の事態が起きたら…」
と考えると

「冷静になれる」

と覚えておいてください。

「最悪の事態」を考えると
何がどの様になるのか?
考える事ができます。

それを一つずつ対処していけばいいのだと思います。

と今回の本筋はここまでですが…

・地震が起きて「あれが前兆だったのかな?」

ここからは
今となっては震災の予兆だったんじゃないかな?と

思った経験についてお伝えしたいと思います。

私がつくば市に住み始めたのが2004年の3月末

つくば市は直下型の地震がちょくちょく起こっていました。

時には、「ゴー」という地鳴りまでするほどの地震です。

でも、大きくても震度3くらいでした。

静岡市で18年、東京都立川市4年住んでいましたが、こういった地震は経験したことはありませんでした。

始めは怖かったですが、住んでいるうちに直下型地震に慣れていきました。

違和感を感じたのは2008年か2009年頃からだったと思います。

「違和感」とは…

縦に小刻みだった直下型地震の揺れが
そのころから「ゆっくりとした横揺れ」に変わったからです。

理科の時間に
「横揺れは海で起きる地震」と聞いていたので
「そろそろ東海地震が来るのかな?」と不安に感じていました。

2010年の夏。
気味の悪い雲が、“東の海上”によく出ていました。
その“東の海上”を北上すると震源地のあたりになります。
どうもこの震災と“東の海上”の気味の悪い雲は、無関係の様には思えません。

震災後
つくば市には2014年の1月までいました。
「横揺れ」は震災後も続いていましたが

2013年頃には元の「縦揺れ」に戻っていました。

この一連の出来事から「縦揺れ」から「横揺れ」に変わったことが前兆だったのかな?
と私は考えているのですが、これについて調べてもいませんし、テレビでそのような事を取り上げられたこともないため真相はわかりません…。

少し話は変わりますが…

これは国土地理院で研究職として勤めていた患者さんから聞いた話です。
地震の後、現職の後輩が訪ねてきた時に
「国土地理院では震災前から今回の規模地震が起こり得る事が予測されていた」
「日本列島にそれくらいの“ひずみ”ができていた」
と教えてもらったそうです。

ただ、残念ながら“ひずみ”があり地震の規模までは予測できても
「いつ?どこで?」
地震が起こるのかは予測できないそうです。

静岡はここ30年以上「東海地震(いまでは名称が南海トラフ地震に代わってますが)」起こると言われてきています。
実際は、この南海トラフだけでなく日本中で地震がいつ起こってもおかしくないそうです。

予測できれば一番いいのですが、実際のところは予測することは難しいそうです。

いつ起こってもいい様に避難グッズを準備することは勿論

パニックを起こさないように「最悪の事態」を考える習慣をつけておくといいかもです。

ここまで読んで下さってありがとうございます。

今日は3月11日とあって震災を思い出して
何かのお役になれたらと思いこの内容とさせていただきました。

明日からはいつも通りの情報を発信していきます。