ぶっちゃけカイロプラクティックってどうなのさ?

2021年11月29日

整体院をオープンして3年経ちますが
「カイロプラクティックって効果的なんですか?」
「ボキボキって鳴る治療っていいんですか?」
という質問をよくいただきます。

結論から申し上げますと
「良く知りません」

「あっ逃げたな…」って思いました?
そう思われても仕方がないです。

よく知らないものに対して「良い」「悪い」というのは危険な事だからです。

ただ、私が知っている範囲で皆さんも知らないお話をしたいと思います。

カイロプラクティック自体はよく知りませんが、
アメリカで受けるカイロプラクティックは
非常に良いものだと思います。

しかし、日本で受ける場合は、かなり用心した方がいいと思います。

その理由としてアメリカでは、州によりますが養成課程、資格ともに医師と同等と言われ、DC(Doctor of Chiropractic:直訳すると「カイロプラクティックの医師」)という資格になります。

そのため、「診断」をして、患者さんの状態を把握して必要な施術を施していきます。

YouTubeで検索したらちょうどいい動画が出てきたので良かったら見て下さい。
https://youtu.be/a1-rPko5qLc

この動画の中でも、レントゲン撮影や検査を行い、背骨の動きと痛みの出方についてちゃんと検査を行い施術しています。

アメリカのDCがとれる大学は、高校を卒業してから一度別の大学へ行ってからでないと入れないため、日本だと大学院へ行くのと同じだと思います。

もちろん米国のDCだけでなく、オーストラリアやヨーロッパなどでも、カイロプラクティックの養成をしています。

日本の場合は、国家資格ではなく各学校、研修会に参加し、そこで発行している認定資格や終了証をもらう。もしくは、カイロプラクティックをやっている先生に弟子入りをして習得していくようです。

そのため、日本でカイロプラクティックを受ける場合は、米国のDCやそれに準じた資格を取得した人が行う施術を受けた方がいいと思われます。

・手術は医師免許を持っている人から受けた方がいい
・針治療は鍼灸師の免許を持っている人から受けた方がいい
と言っているのと同じですね。

ただ、ここで注意していただきたいのが、
・米国でDCを養成している大学で研修を受けた
・DCの資格を持った人が開いた学校に行っていた
という人がいるみたいですが、
それがDCとイコールではないという事は覚えておいてください。

医師に例えてみますと
・〇〇大学医学部で研修をした
・医師が開設した学校に行った
この二つで医師になれないですよね。

ここまで資格面からお話してきました。
もちろん資格があればいいわけではありません。
資格を持っていなくても、よく勉強されている人もいますし
DCよりも素晴らしい技術を持っている人もいるかもしれません。

ただ、それを証明する方法はありません。

資格は一定以上の水準の知識と技術を有しているという事を
国が証明してくれているという点で
信頼性という意味でお話させていただきました。

ここからは、技術面に関してお話させていただきます。

カイロプラクティックの「ボキボキッ」という手技は、
理学療法でいうところの「スラスト手技」にあたります。

以前、私が「パリス法」という「関節モビリゼーション」の手技の研修会に行った際、

「スラスト手技というボキボキッと関節を動かす方法もありますが、
スラスト手技を使わなくても良くなることが多いので、
今日は割愛させていただきます」
と言われたことがありました。

講師の先生ができないのを隠そうとしてそういったのか?
それとも本当にそうなのかは未だに分かりません。

でも、ここまでの話の流れから「スラスト手技」は
下手にやらない方がいいと思うので講師の先生の対応が正解なのだと思います。

また、理学療法士の養成校の学生だった頃、臨床実習先でマッケンジー法を学んだ先生が、
「カイロプラクティックを受けた人は、身体を反るときに背骨の動きがちょっとおかしいから分かるんだよ」と言っていました。
これは、DCを持っていない人がやっているからなのか?
たまたま、その地域でカイロプラクティックをやっている人が
下手なのかは分かりません。

そういった評価をしていた人がいるよ
という話です。

こういった点からも
日本でカイロプラクティックを受ける場合は、かなり用心してください。
DCなどの資格を持っている人から受ける事をお勧めします。

「私はカイロプラクティックを受けた方がいいのかな?」
と悩むこともあると思います。

ただ、「ボキボキッ」という施術は怖いですよね?
その気持ちはよくわかります。
「ボキボキッ」をしなくても、筋肉にできたトリガーポイント※をほぐす事で症状が良くなることがありますので、一度、ご相談ください。