これからの時期注意して欲しい事

2021年6月15日

最近暑いなと思って

いつから夏なのだろうと思って調べてみたところ

もう暦のうえでは夏になっているみたいですね。

こう暑くなってくると注意しなくてはいけない事があります。

暑くなると何に注意した方がいいと思いますか?

...

そうです。

熱中症や脱水症です。

今回お話したいのは脱水症についてです。

この脱水症は万病のもとと言えます。

夏場は脱水症のために心筋梗塞や脳梗塞を発症することが多くなります。

脱水症になると血液中の水分が減って、血がドロドロになり
血管に詰まり易くなったり、血栓ができやすくなります。

これは年齢が高い人だけに限っての話ではありません。

若い人でも脱水症が原因で心筋梗塞や脳梗塞を発症します。

実際に40歳代の現役消防士の方で、脱水症が原因で脳梗塞を発症した人がいました。

その方は夏場、朝起きてから水分を取らずに屋外で作業をしていたら、脳梗塞を発症してしまいました。

発症前は何の病気もなく、体系も消防士だけあって細マッチョ。

いわゆる健康的な方でした。

そのような健康体の方でも水分摂取を怠っただけで、こういった怖い病気を発症してしまうのです。

これほど怖い脱水症ですが、かつて訪問リハビリをしている際に何度も脱水症になっている方がいて、そのうち3回ほど救急車を要請しました。

そして3回とも脱水症と同時に肺炎を併発していました。

ここまで脱水症の怖さについてお伝えさせて頂きました。

脱水症の対策は水分摂取です。

単純な話ですが
脱水症は身体に入ってくる水分より
出ていく水分が多い事によって起こります。

身体に入ってくる水分は
水やお茶を飲んだり、食事で摂取できます。

一日に
出ていく分は
・吐息や汗
・尿や便
です。

一日に必要とされる水分量は
体重×40ml
60キロの体重の場合は2,400mlです。
2,400ml中40~50%が純粋な水分と言われます。

なので水分として摂取した方がいい量は960ml~1200mlです。
夏場の場合はもう少し多めの方がいいですね。

脱水症状は軽度の場合、「脱水症状だな」と分かる様な自覚症状はほとんどありません。

でも、
「なんとなくだるい」
「すこし身体が熱いような気がする」
という状態で排尿した時
便器に溜まった尿が黄色かったら
初期の脱水症を疑ってもいいほどです。

この状態で気がつけば水を飲んで、
可能ならなるべくポカリスエットなどのスポーツドリンク
を摂っていただきたいと思います。

また、施術をしていての感覚ですが
軽度の脱水症だと身体を痛めやすくなります。

なぜかというと
身体の中の水分は
体重の5%が血液
体重の15%が組織液
体重の40%が細胞内液
と言われています。

この中で組織液が少なくなると
筋膜や筋肉の潤滑油となる水分も少なり、
筋膜線維や筋線維が絡みやすくなります。
この線維が絡んだ状態で、筋膜や筋肉を動かそうとすると
痛みが出ます。

ここまでの事をまとめると
脱水症が起こると
・心筋梗塞
・脳梗塞
などの重大な病気に罹りやすくなります。

・筋膜や筋肉が痛み
が出やすくなります。

ただ、水分摂取が不十分という事だけで
これだけの事が起こります。

これを避けたければ
一日当たり
・体重×40ml
・このうち純粋な水分は40~50%
(計算式:体重×40×0.4)
の水分を摂るようにしてください。

60キロの体重の人の場合
960ml~1200mlを飲み物として摂る必要がありますが...

「喉が渇かないから」
「飲むことが好きじゃない」
「あまり飲めない」
「飲んでいる暇がない」
という人もいます。

そういった意見もわかりますが
工夫してどうにか飲めるようにして頂ければと思います。

飲まなくてもいいものではありません。

「今まで飲まなくもなんともなかった」
という人もいると思います。

もしかしたら、
次は病気を発症してしまうかもしれません。

車の運転でいったら
左折の際
「今まで巻き込み確認したことない」
「だってしなくても事故にならなかったし」
という人がいたら、あなたは何て声をかけてあげますか?

「いままでたまたま事故にならなかっただけ」
「ちゃんと巻き込み確認しようよ」
と言うと思います。

このブログを読んでくださっているあなただけでなく、あなたの親や親せき、同僚など身の回りで水分不足になりそうな人へこのブログで読んだ事を伝えてください。

ここまで読んでくださいまして、ありがとうございました。